と思っていたら案の定そうだった。
毎週火曜日にランチを一緒に食べる友人に連絡したら、
「今日は授業も休みだと思ったので、彼氏と新国立劇場までバレエを観に行く。しゅまん。」と言われるし、そもそもデートにバレエ観に行こうってなる彼氏すごいな、って思ったし、
仕方ないから一人で、と向かった定食屋さんは閉まっているし。
妥協して入ったサンマルクカフェで、しなっとしたチョコクロの会計を済ませた数分後に出来たてほやほやの新しいチョコクロが大量に追加される瞬間を見てしまったし、
極め付けは、
「わたし、ユニクロのブラジャーしかしないんだよね！」と更衣室で若い女性が毅然とした態度で言っているのを聞いたあと、
「せっかくの祝日だけど特に行くところもないのでとりあえず来た」みたいな顔をした人だけが集まった（ダンスの）クラスを受けてしまった。
あまりの生徒の生気のなさに、先生も何を空回ったのか、
「いやぁ、文化の日にダンスができるなんて、私たちは本当に幸せですね〜！」
と、いきなり大声で言い始める。生徒はただその姿を眺める。
部屋の空気が一層白んでいく。
雰囲気に耐えられなくなった生徒の一人（女性・推定45歳)が
「せんせーい、文化の日ってどんな日なんですかー？」
と、あまりにも年齢にそぐわない声色と質問内容を発した。
すると、
「いやぁ分かんないけど？文化って最高じゃん？広めるべきじゃん？っていう日っしょ！」
と、ド派手なニューエラ・キャップをかぶり直しながら先生が言った瞬間、
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わたしの頭の中の神経が一つ、ぷつんと切れた。
修復されることのないまま、家に帰った。
【文化の日 】
1946年（昭和21年）に日本国憲法が公布された日であり、日本国憲法が平和と文化を重視していることから、1948年（昭和23年）に公布・施行された祝日法で「文化の日」と定められた。日本国憲法は、公布から半年後の1947年（昭和22年）5月3日に施行されたため、5月3日も憲法記念日として国民の祝日となっている。
-Wikipedia
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