さてさて、先月から就活が解禁しましたね。
留学していても大学を4年間で卒業するつもりでいるので、この4月から4年生となるわたしも就活生となるべく活動を始めました。
手始めに受けたのが某IT大手企業のインターンシップ。
その応募時に少し疑問に思ったことがあるので、今回のお題はそれについてです。
そのインターンはヘルシンキ大学の休みとも日程が被っていたので、一時帰国することも考えながら選考を受けてみることに。
とりあえずエントリーシートは通過し、次は電話面接。
ここで、疑問に思うことが一つありました。
ここで、疑問に思うことが一つありました。
…
面接官「この職業を通して果たしたいことや目標はなんですか?」
わたし「専門的な知識を持って、社会や組織に必要とされる掛け替えのない人材になり、社会に貢献することが目標です」
面接官「それは誰もが思う当たり前のことで、特別なことではないですね」
…
わたしはどうしても自分の言った目標が「当たり前」であると思えなかったんですね。
わたしはどうしても自分の言った目標が「当たり前」であると思えなかったんですね。
なぜかと言うと、幸か不幸かわたしの生まれ育った地元は割と「自分の生活のために働いている」人が多かったからです。
ベトナムやモロッコ、中国へ旅行に行った時は、もっと多くの人がそう思って働いていると感じました。
また、「掛け替えのない人間」というのは「当たり前」と思えるほど簡単になれるものだとも思えません。
専門的知識と経験を(労力と縁で)得て初めて、個人が市場価値を持てるものだと思うからです。
努力も運も必要なんて、そう簡単なことではないですよね。
世の中人員交代のきくもので成り立つ仕事がほとんどなのでは、とわたしは考えています。
ベトナムやモロッコ、中国へ旅行に行った時は、もっと多くの人がそう思って働いていると感じました。
また、「掛け替えのない人間」というのは「当たり前」と思えるほど簡単になれるものだとも思えません。
専門的知識と経験を(労力と縁で)得て初めて、個人が市場価値を持てるものだと思うからです。
努力も運も必要なんて、そう簡単なことではないですよね。
世の中人員交代のきくもので成り立つ仕事がほとんどなのでは、とわたしは考えています。
ここでピンと感じたのは「エリートの死角」です。
いわゆるエリートと言われている人は、「社会のために働くことが当たり前」という意識を自然と持っているようですが、
思うに、それは自分の生活が充足しているからこそできること。
日本の大半、いや世界の大多数の人々は、社会を考える前にとにかく自分の生活を成り立たせるようと必死に働いていると私は感じることが多かった。
大多数の人間ができていないことを「当たり前」と言ってしまうのは、今までの育ちの良さを感じさせると共にちょっと視野が狭いというか。
わたしの通う私立大学の学生も裕福な家庭の中で育った人が多く、社会的地位の高い人と接することを常に望む学生が多いように感じます。
(そのために大学内でも「誰と付き合うと得か」を考えて人選し合う風潮あり。)
(そのために大学内でも「誰と付き合うと得か」を考えて人選し合う風潮あり。)
エリートは自分より地位の低い人と付き合う機会が少ない(そういう機会を望んでいない)ので、規模の大きな仕事はしているけれども社会の大部分を見失っている可能性があるのかなと。
政治家が「国民のために」作った法律案と民意がずれていることが頻繁に起こるのも、これと似たような状況かと。
政治家が「国民のために」作った法律案と民意がずれていることが頻繁に起こるのも、これと似たような状況かと。
ちなみに、「留学で様々な価値観の学生と出会った」というのも、わたしは要注意だと思っています。
国籍や育った環境が異なることに関連する価値観の違いは確かにあると思うのですが、
【留学できる資金力がある→世帯収入レベルが高い→同等の社会的地位】
というフローを描くことができるため、文化の価値観の違いはあれど、結局は育ちは同じレベルということで、社会的ステータスを超えて視野が広がるということはないと個人的には思います。
ポジティブに言い換えると、国内でも年齢や場所を問わず色々な人と繋がりを持つことで留学並み、いやそれ以上の価値観の幅を持てる可能性があります。
ポジティブに言い換えると、国内でも年齢や場所を問わず色々な人と繋がりを持つことで留学並み、いやそれ以上の価値観の幅を持てる可能性があります。
それなので、田舎や途上国への現地の人と触れ合えるようなボランティアや旅行をすると、そういう意味で感性が磨かれる気がしますね。
結局、選考中にこんなこと考えていたからか、そのインターンは落とされてしまったのですが、
上のように自分の考えがはっきりした部分があるので別に後悔はありません。
就活はまだまだ駆け出し。頑張りますよー。
それでは。