2015年7月27日月曜日

帰国からの就活記② 選考日程変更のホントのところ

今年から経団連の指針で、就職活動解禁が3月1日、面接開始が8月1日からとなりました。

しかし多くのメディアが報じているように、面接をフライングスタートさせ、7月までに内定を出してしまっている企業は本当に多いです。


業界全体でこの約束を守っているのはおそらく総合商社くらいでしょうか。(しかしコネクションルートは健在しており、内定を出し始めているらしい…。)

表面上は守っているように見えても、エントリシートや試験で目に留まった学生にはひっそりと特別イベントに案内して社員と面談させたり、

リクルーター制度を使って「うちに入ると早く決めてくれ」と優秀な学生に圧力をかけたり、

業界最大手にも関わらず5月の時点で「キャリア相談会」という名で面接を行っていたり。(どこが相談?)

「「面接」って言わなければいいんでしょ?」と言わんばかりに「面談」「懇談会」「相談会」など、小手先のテクニックを使って規定の網をくぐり抜けようとしている企業が多く、残念です。

優秀な学生を先駆けて採りたいという企業の焦りは分からないでもないですが、

せっかく選んだ内定者が8月から面接を始める大手に流れ、9月にまた再募集をかけるはめに…なんてことがないことを祈っています。


留学から帰ってくる学生は5〜6月に多いですが、それからでも選考に間に合う企業というのは実際のところ、大手総合商社や各業界の最大手と言われている企業など、8月からちゃんと面接を始められる余裕のあるところに絞られるのかなと思います。

ちなみに、大きさに関わらず選考が早いと感じる業界は、外資、テレビ局、IT、ゼネコンなどですね。

猛暑日が続き、真っ黒なスーツを着るなんてうんざりですが、きちんと約束を守る企業には好感が持てるので、真摯に向き合って乗り切りたいと思います。


それにしても …どうせ約束を守らず早く内定を出してしまうなら、その年に帰国した留学生は結局間に合わないので、これまで通りで良いのではないでしょうか。

国内にいる学生はただ就職活動の期間が延びただけだし、
留学した学生は一部の企業しか受けられない。
指針を守る企業の人事部は夏休みがなくなるし、次の年に採用する学生のインターンシップの選考時期にも重なってしまいますよね。

この現状だと元通りになるのも時間の問題かと思います。

それでは。