2015年10月29日木曜日

No title No.1

29日の夜は少人数セミナーの食事会があって、そのために大学へ行ったようなものだった。

(写真はイメージ)

なかなか個性の強いメンバー揃いで、例えば、「崩されるとも思われていない予定調和を崩すのが大好き」と言うTちゃん。

どういうことかと言えば、「ショートヘアでボーイッシュな見た目のわたしが、いきなり長髪のウィッグして付け睫毛して授業に行ったら、そんなの誰も想定していない予定じゃないですか。そういうのを壊すのが大好きなんです。」とのこと。

そして、Kちゃん。
彼女に、 「教授に「こんなに汗かいててすみません」っていう断りを授業中にした人はKちゃんが初めてで、友達になりたかったんだよね」 と心の内を告げると、自分のことにも関わらず腹をかかえて笑ってくれた。仲良くなれそうだと思った。

「芸能人だとどんな人が好み?」という話になって、わたしが初めに西島秀俊さんです、と答えると、Kちゃんは野口五郎さんと答えた。
教授以外の学生メンバーははっきりと彼の顔が浮かべることができなかったので、「今どきの人で言うと?」と聞くと、キムタク、という答えが返ってきた。
突っ込みたいのをぐっと堪えて、「正統派が好みなんだね」と、教授がまとめてくださった。

そのあとTちゃんが「わたしはマツコ・デラックスが好きです」と言い始めるし、まともだったのは「五郎丸選手」と答えたSちゃんしかいなかった。

最後、デザートに注文したブルーベリーソースがかかったチーズケーキがあまりにもチーズチーズしていて、チーズにベリージャムをかけて食べるフィンランドの習慣を彷彿とさせたので、隣のKちゃんにあげた。
「え、神様なの?!」と感動されて、今日ゼミで勉強したアガンベンの「ホモ・サケル」が頭を過ったので、わたしもちょっと変になったかなと思わずにはいられなかった。

高額な会計の3分の2は教授が支払ってくれたけれど、これが女性の教授だったらどんな会計分担になるのか想像した。
日本社会で男女平等が実現するのはまだまだ遠い未来になりそうだと思った。

帰り道、Kちゃんに「最近何にはまってるの?」と唐突に聞かれ、
同じことを聞いてほしいのかなと思い、「はまってるものがあるの?」と聞き返すと、 「大河ドラマの、龍馬伝。」と言われ、何年前に放送してたっけと思うと同時に、やっぱり正統派が好きなんだと思う以外は何もなかった。

2015年10月27日火曜日

SNS疲れの原因と解決法

みなさんこんばんは。

最近のわたしはと言えば、週に2度だけ大学に行き、空いた時間は友人や家族と過ごしたりダンスのレッスンを受けたり、と至って標準的な大学生の生活を送っています。

これだけ書くと、なんてストレスフリーな生活!と思われるかもしれません。
しかし、どんな生き方をしていたって悩みはつきもの。人間だもの。

そのうちの一つがSNSによる疲弊です。いわゆる「SNS疲れ」ってやつです。今更かよって感じですが。


わたしの場合、その主な原因となるSNSはFacebookのMessenger。
これ、「何時何分に既読」と表示される上に、「友達」が今オンラインだとか、何時間前にオンラインだった、とかいう情報も表示されてしまうのですね。
言うまでもないですが、同じように自分のアクティブ情報も相手に知られてしまいます。

LINEは未読のまま無視しても、 Messengerのように何時に読んだとかアプリを開いたとかいう情報が(今のところ)表示されないのでまだ良いのですが、

このMessengerってやつは、未読のまま放置しておくと、相手に「そういえば◯◯から返事来ないな…。(Messengerを開く。)え!◯分前にオンラインってなってる…わたしからのメッセージ無視されたんだ…。」
と図らずも打撃を食らわすことになります。

さらにその後Facebookを閲覧して、メッセージを送った相手が写真を投稿していたりすると、「返信してからにしろや!」と、さらにマイナスの感情が増すわけです。

相手は忙しくて返事を書けなかったのかもしれない。
たくさんメッセージが来ていて自分のメッセージが受信箱の下のほうに行ってしまっているのかもしれない。

でも、何かまずいことを送ってしまったのかもしれない。
という不安は拭いきれず、そわそわした時間を過ごすことになるわけですね。(フィンランド留学中何度も経験済。)

しかしよく考えてみれば、お互いに信頼している友達であれば、そんな簡単に嫌いになったりしません。

つまりSNS疲れの原因は、「仲が悪くも良くもない」「心から信頼できない」中途半端に広がった人間関係が生み出した情報社会の産物だったわけです。ただそれだけだったわけです。

漫画家の小池一夫さん(@koikekazuo)がTwitterで、


と呟いておられて、ぴんと来ました。

SNS等を活用して見境なく広げた中途半端な人間関係は、人を雑に扱う機会(または雑に扱われたと勘違いさせる機会)を明らかに増加させている。
一方で、雑に扱われることを好む人間はいないという事実は変わらない。

Facebookでこんなに「友達」が増えた今、コメントやメッセージを返し忘れたり、誕生日のお祝いの言葉を送り返せなかった、ということはかなりの頻度で起こることだと思います。

しかし、それによって相手は「雑に扱われた」と心を痛めているはずです。
言うまでもなく、自分も同じように傷つく可能性も大いにあります。

この先友達になるつもりのない「友達」なら、滅多に会うことがなくなった(SNS上でしか関係がなくなった)時点で「友達」をやめたほうがお互いのためかと。

自分が大事にしたいと思う繋がりさえ、常に気にかけることは難しいと感じることは多いのは事実。(家族など。)

グローバル化や留学が推奨されている今、人脈も世界に広げることが善しとされている時代ですが、

自分を身近でサポートしてくれている人さえ大事にできない人が大した繋がりを生み出せるでしょうか。
到底無理だろうと思います。

だから、「あ、この人は思いやりの枠内に自分を入れてないな。しかももう会う機会ないだろうな。」と分かった時点でがんがん繋がりを切っていけばいいんですね。せっかくできた外国人の「友達」にその決断を下すのは辛いかもしれませんが。

それでも、送信したメッセージがぞんざいに扱われて不安になってしまうような相手なら、それが分かる良い契機だったと思えばいいんです。
(そもそも時間を表示させる機能は不要ですが。)

現実世界でもSNSでも手に負える範囲のお付き合いが良さそうですね、
という結論で悩みは無事解決に向かいそうです。
そもそもたかが意思疎通の道具に感情を左右されるなんてまっぴら御免。

同じ悩みを抱えている方々の参考意見になれば嬉しいなと思います。
それではまた。

2015年10月4日日曜日

メキシコ旅行を楽しくするTips

お久しぶりです。

実はメキシコから帰国してもう2週間ほど経ちます。


もう全てが想像を超えていたメキシコ。
あまりにも日本との相違点がありすぎて、どのように整理したら良いのか分からなかったため、滞在記を書くことを放棄しておりました。

しかし、先日母親から「(ブログを書かないままでいたら)メキシコで息絶えたと思われるかもね」と言われ、

「いや、生きてます」というメッセージも込めて、3週間半の滞在のまとめを書くことを決心しました。

知っているスペイン語は「Gracias(ありがとう)」のみ、という状態のまま、いきなり訪れたメキシコ。

みなさんが今後中南米に行ったときに、より楽しい思い出を作るために備えて行った方が良いものを以下に4つ挙げます。

全て、わたしが犯したミスを踏まえた実践的なアドバイスなので、ぜひ参考にしてみてください。


1.スペイン語

はい。迷うことなくこれが一番です。

特に、わたしが滞在していたのはZumpangoという、メキシコシティから車を1時間半ほど走らせたところにある田舎町で、英語を話せる人はほぼ0。

行く場所行く場所で「¿Hablas español?(スペイン語話せる?)」と聞かれ、「No...」と答えると、
「え、話せないのになんでここ来たの?」と言わんばかりの驚いた顔をされ、その度に心を痛めることとなりました。

さらに、ステイさせてもらっていたメキシコ人の家族(知り合いの知り合い)との意思疎通はGoogle翻訳に頼り切るという状態。お互い声が出せるのに筆談。

しかし、そのGoogle翻訳もWi-Fiがないところでは無力。
その場合何が起きるかというと、わたしが知っている乏しいスペイン語語彙と顔の表情でのみコミュニケーションを図ることとなります。

以下、Gracias以外にわたしが自発的に話せた主なスペイン語文となります。
  • Sí./No. (はい。/いいえ。)
  • Quiero comer. (食べたい。)
  • Quiero dormir. (寝たい。)
以上。赤ん坊程度の意思発信ですね。(実際に「赤ちゃんみたい」と言われた。)

こんな状態で快く受け入れてくれたファミリーに心から感謝せざるを得ません。

都市や観光地だったらもう少し英語が通じると思いますが、メキシコの40歳以上の大人は英語が苦手で、全く話せない人が大多数だと感じました。
かなり訛りは強いですが、きちんと教育を受けている高校生〜20代は大体英語が通じます。

ローカル色の強い大人とも話したい!ともなればスペイン語は必須となりますので、可能な限り勉強して行かれることをおすすめします。


2.お酒の許容量

テキーラなどの強いお酒で有名なことからも想像できる通り、メキシコ人は日本人よりもアルコール耐性があります。

パーティーに呼ばれたものなら、物珍しい日本人はまずテキーラのショットをご馳走され、その後もメキシコ産の強いお酒を勧められる機会が多いかと思います。飲むと喜んでくれるので、ある程度飲める人は日本で強いお酒を嘗めておきましょう。


どうしても飲めない、という人は頑なに拒否してください。
夜に途中で意識を失ったりすれば、日本のように安全に帰路につける保証はありません。
特に女子は細心の注意を払いましょう。
わたしは幸い(?)ザルなので、終始隙を見せないことに集中し、危ない目に遭うことはありませんでした。


3.サルサ

メキシコ人はお酒を飲んで気分が良くなると、音のあるところであればどこでも異性を誘ってダンスし始めます。

男性はリードしなければならないので少し難しいかもしれませんが、
女性の場合は少しサルサステップを覚えていくだけでも、男性にリードを任せ楽しく踊り続けることができるので、事前にYoutubeなどで勉強しておくことをおすすめします。

それに、踊っている間はスペイン語を話さなくても和やかな雰囲気になるので楽です。


4.日本食

言語の次にわたしを悩ませたものが食生活でした。

何を食べても味が合わず、今までのわたしからは考えられないほど少食になり、お腹を壊すのにも慣れた生活を送った結果、
なんと4kg弱体重を落とし帰国することとなりました。

世界一の肥満国で知られるメキシコの超高カロリーな食生活を送ってこの結果になるとは…。

後日祖父に「無事帰ってきたけど食事が食べれなくて痩せたよ…」と報告をすると、心配してくれるのかと思いきや、

「もうちょっといれば良かったじゃないか」

と衝撃の言葉をもらいました。おじいちゃん…。

それは良いとして、どう考えても日本人には合わない味のオンパレードだと思いますので、
「もう何も食べられない!VIVA日本食!」となった万一の場合に備え、メキシコ人に振舞っても喜ばれそうな、カレーなどの日本食を持っていきましょう。
自分たちのためでもあります。

以下写真に収めたメキシコ料理です。

上に乗っているのはチーズ。
メキシコ人はこの上にさらに白くて甘いクリームをかけて食べる。

食欲失せないのかな、この色。

羊肉(ほぼ生)。


羽のついた虫を調理したお菓子。
虫だと知らず食べさせられた。
(味は思ったより悪くなかった。)

つまんで持っているものもお菓子。
色がどう考えても食べ物ではない。
袋に入っているのは上の写真の虫を詰めたもの(メキシコ人完食)。
ちなみに手で食べる。

タコス。

この緑色のソース、何度挑戦しても口に合わず。

モレ。
写真では美味しそうに見える。

もう全然分かんない。

辛いスープ。

なぜ白身魚に甘いマンゴーソースなのか。
白米との相性も悪い。

灰皿ではなく、ビールです。
コップの縁についているのは唐辛子。


5.スケッチブック

メキシコ人は本当に家族のことを大事にしています。

お世話になった家族みんなの似顔絵を描いてプレゼントしたら泣いて喜んでくれました。
(スペイン語が話せなかったのでこの方法しか思いつかなかった。)

時間があれば、おすすめします。


彼らの家族に対する想いを目の当たりにして、わたしも祖父母を訪ねる回数を増やそうと思いました。


まとめ

「メキシコなんて危ない」と行くのを躊躇う人も多いかと思いますが、夜に一人で歩かないようにする、などきちんと注意を払えばそんなに心配することはありません。

わたしにとっては、言語や食べ物など、文化面での問題が多い旅となりましたが、

何より「人間形成の中核は家族」という認識を再確認した重要な契機となりました。

「家族」という存在意義を考えること、

フィンランド留学、就職活動、メキシコ滞在を経て、引き続き人生のテーマとなりそうです。

それではまた。

2015年8月25日火曜日

留学は就活に有利?

結論から言うと、有利にはなりません。

留学をしている人が希少だった親世代以上の人からは「留学したから就職なんて楽に決まるでしょう」と幾度となく言われましたが(実際あまり祝われない)、

実際やってみて全然そんなことはありませんでした。

「就活で有利に働きそうだから休学してでも長期留学したい」と思っている人がまだいるのなら、絶対しないほうがいいです。

もし就活を有利にすることを第一の目的として考えるなら、その一年を使って以下のことを成し遂げる方がよっぽど効率的かと思われます。
  • TOEICで900点以上取る(TOEICの勉強は国内でやったほうが良い)。
  • 興味のある企業のOBOGに会いまくる。
  • 興味のある企業のインターンシップに参加しまくる。
  • 珍しいバイトをする(人力車など)。
  • 業界をある程度決めているのなら、関連する資格を取る(不動産なら宅建、ITなら情報系の資格など)。
さらに言えば、英語力が足りないと思っても留学する必要はありません。

就活で聞かれるのはTOEICの点数だけなので、その点数を上げるためだけの勉強を日本ですれば良いし、

会話が不安、という場合でも、Skype等のレッスンに申し込んで毎日一時間みっちり喋っていたほうがお金もかからず合理的です。

そもそも幼少期を外国で過ごしてきた帰国子女がわんさかいる中で、日本で生まれ育った学生が英語力で勝負しようと思うこと自体無謀であることは、ちょっと考えれば分かることです。

それなので、長期留学をしようとする際には就活や英語力向上の要素を一切排し、それでもメリットがあるのか考えてみる必要があります。

わたしはここの詰めが甘く、就職活動は苦労することとなりました。留学経験があることに甘えてしまったのです。

しかしわたし自身、留学したことを後悔していません。
しなかったら後悔しただろうという確信があるからです。

それに、住み慣れた地域を離れて異文化にまみれて生活することは、生涯に渡って貴重な経験となることは間違いありません。

ファーストキャリアを選ぶ就職活動は確かに大事だと思います。
しかし、その成功のためだけに学生時代の時間を費やしすぎるのは、あくまで「スタート」であるはずの就職が「ゴール」と化す危険性を大いに孕んでいるのではないかと。

就職活動という目前のイベントの成功は保証できないけれど、
人生において何が重要になるのかまだよく分からない若者が、色んな文化や人々に触れて価値観や許容範囲を広げ、その中で自分が大切にしたいものを見つける契機となる留学をすることに、わたしはやっぱり賛成です。


追記ですが、昨日からメキシコにいます。9月半ばまで滞在する予定です。
目的は特にありません。泊めてくれそうな知り合いがいたのと、ノリの良さそうな国ということで選びました。

他者と比較され続ける就活に疲れ、同じく他人との比較手段であるSNSにはできるだけ触れずに生活したいと思っているのですが、このブログだけは更新したいと思っています。お楽しみに。

それでは。

2015年8月11日火曜日

帰国からの就活記⑤ 終わり

こんにちは。

1日から丸1週間、朝9時過ぎから夜7時過ぎまで面接を受け続けておりました。
帰宅した瞬間に倒れ込むという日々が続き、毎日ここで報告しようと思っていたのに、三日も続かず、二日坊主でした。お恥ずかしい限りです。


炎天下の東京をスーツで動き回る体力面のストレスと、

「友達はどんどん就職先を決めてる…でも自分は全然思うように進まない…」という取り付く島もない精神面のストレスが波のように押し寄せてきて、

ぐったり疲れてるのに不安で寝つけず、

翌日フラフラしたまま早朝に体を起こし、満員電車に乗ったのち、気を張り詰めて面接を受け続ける、というルーティン。

「企業のことを調べ尽くし、自分がその企業の求めている人物像であることをアピールすれば、必ずうまくいく」「想いは伝わる!」とかなんとか言っている人もいますが、

わたしはそうだと思いません。全然。

企業研究やOB訪問の努力が実って第一志望の内定をゲット、という人も確かにいると思いますが、

わたし自身は断然運や縁の要素が強いと思っています。

なんせ、人が判断していますからね。
同じエピソードを話しても、共感する人もいればそうでない人もいるわけです。
点数という客観的基準を持つ大学受験とは訳が違います。

同じ企業でも、異なる面接官に最低3度「うん、この子は良い」と思わせるなんて普通の大学生には至難の技ですので、業界や業種を絞りすぎず受けていくことをおすすめします。

わたしは業界を絞りすぎてしまったために最後まで苦しんだので、参考までに。

わたしはと言えば、セミナーもろくに行っておらず、エントリーシートも〆切直前に出したにも関わらずオファーをくれた企業に就職することに決めました。

数社の面接官から「独特の雰囲気を持っていますね」と言われるようなわたしは、「この子はうちに合う」と思われる確率が比較的低いのではないかと推測していたので、個性的な自分を受け入れてくれるのはありがたいなと思い、入社を決心するまで時間はかかりませんでした。

「ダイバーシティ(多様性)」を推進していることを売りにする企業が増えた印象がありますが、
実態は、想定するイメージの枠内にいる学生を採ることがほとんどのようです。

これから就職活動をする学生は「絶対この御社じゃなきゃ嫌だ!」なんて決めつけずに、いろいろな場所に可能性を感じられるといいと思います。

別に新卒で就職したからといって、満足のいく人生が保証されるわけでもありません。
個人的には運命に身を任せるくらいの気持ちでいいのではないかと思いますね。


終わりに、就職活動中に思ったこともろもろを箇条書きにしておきます。
  • 不合格だった際の結果連絡が遅い。合格と不合格の連絡は同時にすべき。
  • 日本の企業は挫折した原体験を知りたがりすぎ。いくら面接官だからと言っても、初対面の人には絶対言いたくない心の傷はある。乗り越えられない傷があったっていいじゃないか。
  • 特殊な就活用語が多い。「強み」「弱み」は「長所」「短所」でいい。
  • 単位取得もままならない奴、お世辞にも性格が良いとは言えない奴が上手く行ってたりする。彼らが将来の日本のルールを決める立場になったりする。
  • 企業は、学生のメールアドレスをCCに入れるというミスを犯した場合、真剣に謝るべき。これを軽く流していた企業は、いくら大手でも受けようとする気すら起きなかった。
  • 選考日程が変わらなければ、薄手のスーツ、半袖シャツの需要はこれから一気に高まる。
  • また、留学から帰ってきてすぐに就活やろうという学生は、5月中までには帰国することをおすすめします。6月だとちょっときつそう。
  • 真夏の就活は健康にも異常をきたしやすい。経団連の方々、見直しをお願いします。留学生用に別枠(二次募集など)を設ければいいのでは?
  • 「御社が第一志望」とどこにでも言う学生と選考日程を守らない企業は嘘つきのトレードオフ?
以上です。

それでは。

2015年8月3日月曜日

帰国からの就活記④ 面接二日目

こんばんは。

昨日の記事ですが、同じく就職活動をしている友人からの反応がすこぶる良く、嬉しいです。


8/2(日):

6時半、目覚ましが鳴る。眠い…。

「でも今日も4つ選考ある…」と無理やり体を起こす。

今日は、1〜3つ目まで、東京・丸の内エリアで選考が行われる企業をねじ込んだ。
選考と選考の間の移動時間を短くできると、それだけで上手くいった気がする。

一発目の企業の選考会場。
開始直前になっても控え室の椅子の半分くらいしか学生が集まっていない。

結局、三人一組のグループ面接の予定が、一対一の面接となってしまった。

一人で1時間は長い…と心配になったが、序盤から面接官と意気投合し、最高のパフォーマンスで終えることができた。

なんと、終わりに、「君、就活楽勝でしょ」と言われたほどである。
久しぶりに存在価値を認められた気がした。

こちらからは夕方に通過連絡を頂き、二次面接決定。(追記:二次で落とされた。)


さて、次の企業のグループ・ディスカッション(GD)まで30分しかない。急いで移動する。

ここでも、今までのGDの中で最高のパフォーマンスを発揮。
「今日、調子いいかも!」と清々しい思いで胸がいっぱいになった、
のだが。こちらの企業からは連絡が来ない。ので落ちたのだろう。
本当に"ジーディー"はどこで判断しているのか分からない。


さて次。移動時間が1時間しかないがきっちりランチは食べる。

丸の内のシャレオツなレストランに颯爽と入り、
適当に一番上のメニューを注文すると、


緑色のジェルとご飯が出てきた。


次。財閥系企業の一次面接。

面接官は、またもや中堅と若手のコンビ。
しかし、なんというか、昨日のコンビとはうって変わって貴族感が溢れている。

偶然だろうか、中堅社員は細身で黒縁のメガネをかけ、若手社員は目が細く、ガタイが良い。
つまりは、「髭男爵」の二人を本気で貴族にしたような面接官だった。
話し方、ふるまいに気品溢れる髭男爵。本物のルネッサンス。これが財閥系企業の力…。

平民であることを悟られたのか、ここからも連絡はない。


次の企業の面接まで二時間以上時間があったので、かねてから行きたかった「相田みつを美術館」に行くことに。


以前母と有楽町に来たとき、「リクルートスーツでここに入ったら、相当思い悩んでるように見えるよね(笑)」と話していたのを思い出す。
今日、わたしはもちろんリクルートスーツを着用している。

しかし、怒涛の面接祭りで心の乾きを感じていた頃だったので、そんなことは気にせずみつを様の作品に癒しを求めて駆け込んだ。

「自分は自分のままでいいんだ…自分の代わりはいないんだ…」
と繰り返しながら、メッセージ入りのポストカードを二枚購入。

次の選考会場へ。


2日目最後のグループ面接は、
「コミュニケーション能力って具体的にどのようなものだと思いますか?」
との学生からの逆質問に対し、

「意思疎通、かな。」

とドヤ顔で答えていた面接官の顔、そして、《ただの日本語訳!!》とツッコミを走らせた学生全員の表情が印象的だった。


三日目へ続く。

2015年8月2日日曜日

帰国からの就活記③ 面接一日目

こんばんは。

先日、ブログ読者の方から「記事が現実的で一気に読めた」との嬉しいお言葉をいただいたことをきっかけに、

「現代就活事情を現実ありのままに記してみたら、日本の就活の特異性が浮き彫りになって面白いのでは?」

と思い立ち、面接解禁日の本日より、日記形式で書いていきたいと思います。

実際にあったことを淡々と書いていきますので、新卒の就活生のリアルな生態を知りたい方はぜひ読んでみてください。


8/1(土):

午前6時20分起床。
昨夜は緊張のため 上手く寝つけず、胃がふわふわとしている感覚がある。気持ち悪い。

テレビをつけて天気予報を見ると、「本日危険な暑さ」とのテロップ。

熱中症で病院に運ばれたら就活辞めていいのかな…とろくでもないことを考えつつ、真っ黒なスーツに身を包み玄関へ。

ドアを開けた第一声、送り出してくれた母に向かって、
「ハハッ、あっつ…!」と自嘲気味に言ってみる。母は無言で笑っている。

ミッキーマウスのように軽快に笑っても、真夏の蒸し暑さは吹き飛ばせない。湿気が首にしつこくまとわりつく。

気分は上がらないがとりあえず出陣。
まずは9時半からのGD(グループ・ディスカッションの略)のために霞ヶ関に向かわなければならない。電車の中でFlo Ridaを聴いてみる。が、それでも寝不足はテンションの上昇を許さなかった。

交通費を節約するため、新橋で降りて徒歩で会場まで行く。
西新橋の交差点。第三ボタンのあたりで汗が滲み出ているのに気づく。ベタベタ暑い 。

会場着。大学の友人に出会い束の間の会話を楽しむ。

「どの発言も1/3に凝縮できるだろ」と思っていたらGDが終了した。
通過していたら即連絡が来るという噂。来ない。

次は別の企業の一次面接だ。

電車移動後、時計を見ると40分間の自由時間がある。

上島珈琲を見つけた。黒糖ミルクコーヒーでも飲んで行こう。


周りには6人ほど真っ黒な分厚いスーツに身を包む学生の姿が。
なにやら熱心にメモしたり、懸命にスマホをいじっている。

二つ隣には、見知らぬカップルの姿。
世の中には、こんな風にイケメンの彼氏に見つめられている人もいたのか…。
不覚にもこの数ヶ月間、様々な御社のオジ様しか見つめて来なかったわたし。来る2週間は、逆に彼らに見つめられることになるだろう。そんな日々の中、彼女のような存在がいること自体忘れていた。
同じ時間と場所を共有している女性だというのに何たる差。世の中ってやっぱり不公平だ!

これ以上ないほどくだらない人生論を考えているうちに、面接予定時刻の11分前になっていた。確か10分前に集合って書いてあった…。やばい。

全力疾走で会場建物のエレベーターに駆け込む。なんとか間に合う。
次からは美男美女カップルに目を奪われたり世の不平等など考えないようにしよう。

面接が行われるブースに行くと、志望者の大半が男子の企業であったことからか、面接官は心なしか女性のわたしに気を遣ってくれたように見えた。

面接官は中堅と若手のコンビ。中堅社員は、中学の頃の体育の先生に似ている。
非常に好感の持てた面接官で、受け答え自体も手応えがあったが、まだ連絡はない。
なぜだろう、わたしの片想いはいつもうまく行かない。

もう一つ言わせてもらうと、これだけデジタルだ、ITだ、クラウドだ、と言っていて、「結果は2週間以内に…」と堂々と発表する面接官には毎度驚きを隠せない。
父の話によれば、当時就活は1日で一次〜最終面接まで進んだという。

もしかして、便利にならないほうが、効率的になることは世の中たくさんあるんじゃないか。

偶然同じ企業を同じ時間に受けていた小中学校の同級生とランチ。(ちなみに昨日も偶然地元のスターバックスで会っている。)

彼は面接のたび、まるで花粉症のくしゃみのように、「御社が第一志望です」と言ってしまうらしい。
もう発作のようなものとなっているので、罪悪感は全く感じていないようだ。

ちなみに、彼の就活時のキャッチコピーは「働き蟻」とのこと。
ワークライフバランスという言葉が聞かれて久しいが、日本人の伝統的な社畜精神を受け継ぎ、それをアピールする若者は数多い。

さて、本日3社目の選考会場へ、都バスで向かう。

先ほどと同じく一次選考だが、全く手応えのないまま終了。
ここも通過していれば即日連絡が来るらしい。来ない。

さてラスト4社目…。
ここは、珍しくも「ぜひ私服で選考に来てください」言ってくれている企業だったので、即刻ワイシャツを脱いでオフィスカジュアルのカットソー(所有権:母)に着替える。
どの企業もこう指示してくれればいいのにな。

しかしまあ、ここまでくるとさすがに意識が朦朧としてくる。
着替えても身体中汗でベタベタしているし、ランチでとったエネルギーは切れる。
持ってきたウイダーを流し込んだが、体はただの水として認識したようだ。

また一時間半の自由時間があったため、TSUTAYAで中古のCDを漁ったり(趣味)、欲しかったバケット帽を見つけたので購入したり(被れる日が待ち遠しい)。

その後、ショッピングバッグを隠す努力をしつつ会場へ。

待合室では、「私服可」とご丁寧に指示してくれているのにも関わらず、およそ95%の学生がばっちりスーツを着用していた。なんでやねん。

面接の間、疲れが出たのか声も嗄れ、自分の言っていることがよく分からなくなったり、上手く口が回らなくなることがあった。

しかし、面接官は「Aさん(わたし)の話は、理路整然としていて、面白い」と思わぬコメント。多分面接官も疲れていたんだと思う。

直後に二次面接の予約をして帰路についた。
今の所、疲れがピークに達した4社目が、唯一、一次面接通過となっている。

二日目へ続く。