2014年11月19日水曜日

ジブリ映画「かぐや姫の物語」@ヘルシンキ

数日前、一緒に住んでいるフィンランド人女性と、その娘さん(ロンドン在住/仕事で一時帰省中)と映画館で「かぐや姫の物語」を観てきました。

フィンランドは公用語が二つあるため(フィンランド語とスウェーデン語)、吹き替えは基本的に不可能。
字幕が画面の下に二言語で表示されるスタイルです。

今回は日本の映画なので、わたしはそのままの日本語の音声を聞き、二人はフィンランド語字幕を観て同時に物語を理解するという、日本では体験できない面白い状況でした。

「日本のアニメーションが今映画館で上映されているから、一緒に観に行こう」と誘われて、正直邦画の面白みがフィンランド人たちに理解してもらえるのかな、と不安を覚えつつ映画館へ行きました。

しかしこの映画、昔の日本のユニークな伝統をこれでもか!というほど詰め込んであって、間違いなく外国人受けするだろうという内容でした。

映画の随所で笑いも起きていたし、一緒に観に行った二人からは

「なんで日本人は歯を黒くしてたの?あの意味は一体何?」
「あの中でまだ今も残っている伝統ってある?」
「日本てやっぱり仏教国なの?」
「てか日本に宗教ってあったっけ?」

などなど、たくさんのことを聞かれました。
つまり、日本の文化に興味を持ってもらえたということで、本当に嬉しかった。

彼女たちから、「フィンランドってまだ独立してから200年ちょっとしか経ってないから、ああいう昔からの独自の伝統ってないんだよね〜」とも言われて、

日本人として、私たちはあの映画に出てくるような独特な文化を持っていたんだということを誇らしく思いました。

近頃アジア人としてのアイデンティティーの自信が失われていたところだったので、ちょうど良かったかな…

欧米の文化を追いかける必要性は大概の場合なくて、
アジアにしかないもの、自分にしか合わないもの、を大切にしようと改めて思ったきっかけともなりました。

久石譲さん作曲のテーマソングもまた良いんです。
あの方、本当に良い意味で「ジブリらしい」感動的な曲を生み出す天才ですね。

「かぐや姫の物語」、今のところ外国人に紹介したい映画No.1です。

機会があれば、ぜひご覧ください。

ではでは!


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