2015年10月30日金曜日

No title No.2

シュウウエムラ×メゾンキツネの華やかなパーティーに友達と行ったのだが、会場に入って5分で帰りたくなってしまった。


そこにいる大半の女の子たちは、これでもかというほどファンデーションを塗りたくっていて、厚化粧とド派手なファッションによって他人とは異なる個性を持っていると思い込んでいるんだな、と一目瞭然で分かったからだった。

実際は、流行を作り出そうとする企業の優れたマーケティング戦術や市場操作が渦巻く同一世界の中にいるから、そのお化粧もコーディネートもどれも似たようなものにしか見えず、言ってしまえばみんな同じ顔、同じ体に見える。

それなのに、「自分は他人とは違う、唯一無二の見た目をしている」とドヤ顔で闊歩している同世代の人たちを見て、少々気分が悪くなってしまったのだった。

更に嫌悪感を増したのは、何より自分がその中の一分子として混じっているという事実だった。
そのような女の子たちに囲まれていると、自分も「自分の顔のない」人間なのではないかと不安になった。

最低限のメイクや服装で済ませられるように、素肌や筋肉を磨かなきゃいけない。
それで、なるべく自分を消さないようにしなきゃいけない。

と思いながら、そそくさと会場を後にした。

0 件のコメント:

コメントを投稿